7月16日付 定住促進の視点で取材

北羽「だからこの街で 能代山本を選択した若者たち」

 過疎、少子高齢化、若者の流出―。秋田県能代市、八峰町、三種町、藤里町からなる能代山本地域は、若者の定住促進が最重要課題となって久しい。多くが高校卒業後、県内外の他地域に移る。こうした中で、生まれ育った街を選択し、ビジネスや文化活動など、さまざまな分野で頑張っている若者を紹介する連載だ。

 2月1日付から1か月で、能代山本で働く若者20人が登場した。それぞれの記事からは、「故郷が好き」という共通した思いが伝わってくる。

 農業、老舗菓子店、大工、音楽療法士、町役場の職員など、職業はさまざま。生まれてから地元を離れずにいる人も、他地域で進学・就職したものの故郷に戻ってきた人もいる。紹介するに当たり、地元での暮らしを選んだ理由や抱いている今の気持ちを、しっかり読者に示すことを心掛けたという。

 「地域が明るくなる」「紹介された店に行きたい」「他にもこんな若者がいるので、取り上げてほしい」など多くの反響が寄せられた。伊藤仁報道部長は「新聞が人と人をつなぐ役割を果たせたなら、ありがたいことだ。さまざまな世代の読者がいるので、世代間交流にもつながればうれしい」と話す。もっと多くの若者を紹介したいとの思いもあり、5月から週1回の掲載で続編が始まった。

 20~30代前半の記者が中心となり、取材・執筆している。日々年上の人を取材することが多い彼らにとって、同世代の若者の思いに触れることは刺激になっている。教育分野を担当する入社4年目の浅野結子記者は「県外に出たいと考える中・高校生は多い。自ら行動することで、この地域でやりたいことができる可能性があることを知ってもらいたい。多くの子供たちにこの街に住んでほしい」と願い、取材に当たっている。(菅)

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