11月 3日付 県内20市町舞台 魅力を紹介

愛媛「まるごとトピック愛媛」

 人口減少、産業の縮小が進む中、地元を元気にしようと奮闘する人がいる。ふるさとの魅力をあらためて見つめ直してほしい―。2016年9月に創刊140年を迎える愛媛は特別企画として今年8月から、県内全20市町を見開き1回と1ページ5回前後で順番に紹介する連載を展開している。

 2人の編集委員を中心に企画し、本社や支社局の各市町担当記者も取材に当たる。普段あまり記事にしていなかった地域の産業や隠れた名所を紹介。そこで活躍する人々の思いを伝える。コメントと合わせて、顔写真を積極的に掲載することで、より多くの住民に登場してもらう。山根健一編集委員室長は「地域で活躍する人に焦点を当てることで、その人や取り組みの魅力を身近に感じてもらいたい」と話す。

 これまでに伊予市、久万高原町、宇和島市を紹介。10月に取り上げた宇和島市は、豊かな海に恵まれ養殖産業が盛んな地域だ。市の主幹産業である水産業の未来や養殖に懸ける思いを、地元のハマチ養殖業者や専門家らに聞いた。県内外各地のイベントで年間約30回もマグロの解体ショーを披露する女子高生「フィッシュガール」など、若い世代の姿も追った。水産業だけでなく、80歳を超えてなお離島の医療を支え続ける医師など、地域に貢献する人々も登場させ、宇和島市の現状を多角的に伝えた。

 伊予市ではビワ、クリ、ハモといった山海の幸や、17年の愛媛国体で正式競技となるビーチバレーの盛り上がりなどを紹介。林業の盛んな久万高原町では、継承を担う若手らの姿を伝えた。

 読み応えのある紙面にするため面白いエピソードやコメントを引き出そうと、ときには酒を酌み交わすなど、普段以上に深い取材を意識しているという。山根氏は「住民の中に入り込み、生活者目線で取材するという記者の原点を再確認している」と話す。(梛)

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