3月11日を、すべての人が「大切な人を想う日」に。
協賛205社
〈広告の狙い・内容〉
2011年3月11日に岩手の人々がうけた悲しみと後悔を風化させたくない。いつ、どこでどんな災害が、あるいは事故や病気が突然襲ってくるかはわからない。それは誰にでも起き得る。あの日、全国全ての人々が知った「明日が来ることは当たり前のことではない」ということを、もう一度思い出してほしい。そのために3月11日を東日本大震災で被災した人、震災に関係している人だけではなく、全ての人に関係のある日とし、悲しみと教訓を永遠に語り継いでいくことを目指したい。そこで「3月11日を、すべての人が大切な人を想う日」にすることを目指し、署名活動を組み合わせた本企画をスタートしました。
大槌町の「風の電話」には、大切な人が生きている間に伝えられなかったこと、伝えたかった思いを電話線がつながっていない電話で伝えるために様々な人が訪れています。この企画では、利用者の方が風の電話を使って実際に話した内容を紙面に掲載しました。もし今日が最後だとわかっていたなら。大切な人に思いをきちんと伝えきれなかったという後悔を残さないように、大切に思っているということをそれぞれが確認してほしいと考えました。
また、17年3月11日に掲載した詩「最後だとわかっていたなら」も再度掲載し、テレビCM、ウェブ動画、ウェブサイト、SNSと連動しました。
署名活動により、各界と連携した形での「大切な人を想う日」の県条例化や国への働きかけなどを狙っています。
〈反響・効果〉
動画再生回数は計約1万5千回、リツイート約3千回、フェイスブック約20万リーチ(18年3月末時点)となりました。「朝刊で涙が止めどなくあふれた」「一日一日を大切に暮らしていこうと思いました」「3月11日を、『大切な人を想う日』に。というフレーズがとても好きだ」「人生は一度きり、そしていつ終わるかわからない。だから、会いたい人に会って、伝えるべきことを伝えよう」「岩手日報がとても粋な取り組みをしている。全力で応援したくなる運動だ」「きっと誰にでも起こり得るという現実」「これ、広がるといいなあ」「岩手日報の広告を見て泣いてる」「それぞれの3.11が、思いやりや愛情にあふれた日になりますように」「岩手日報の広告が心に突き刺さるので見てくれ」「しまった、岩手日報に今年も泣かされた」「毎年、強い思い、言葉をありがとうございます」「これを掲載しようとした気持ち。考えても想像しても分かり切らないことかもしれないけど、どうしても心に留まります」などの多くの反響がありました。
また本紙だけでなく、他紙の記事やSNSでもこの企画が紹介されました。
署名件数はおよそ5400件(18年4月20日時点)。「6年半の仮設住宅を経て、今の所に落ち着きました。この運動が大きな実を結べるように願っています」「親戚7人、同級生6人が津波で帰らぬ人になりました。もう一度会いたい」「3月11日を大切な人を想う日にと切実に願う読者より」など、たくさんのメッセージが署名とともに寄せられています。授業で本企画を使用した埼玉県の小学校、神奈川県の小学校の児童たちから感想や署名が届くなど、運動が広がっています。
また岩手県選出の国会議員が、衆議院東日本大震災復興特別委員会で本企画を紹介し、復興庁でも「大切な人を想う日」の普及に取り組むべきだと提案しました。
18年4月11日付紙面では、その時点での署名件数や印象的な手紙を紹介。ウェブサイトも更新し、瀬戸内寂聴、菊池雄星、中村憲剛など著名人からの賛同メッセージを掲載しました。5月以降も毎月11日に、紙面とウェブサイトで署名件数や読者からの手紙などをお知らせする予定です。
寄せられた手紙や紙面のパネルを展示し、「3月11日を『大切な人を想う日に』に、寄せられた手紙展」を盛岡市内で5月に開催、署名を呼びかけます。
広告主 |
盛岡会議所、釜石大観音など協賛205社 |
企画 |
岩手日報社、博報堂 |
掲載紙 |
岩手日報 |
制作 |
博報堂、横尾美杉(フリー) |
掲載日 |
2018/3/11 |
扱い |
オープン |
スペース/回数/色 |
3ページ/1回/カラー |
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