<広告の狙い・内容>
宮崎県木城町は「鉄道ない、国道ない、ないないの町」とやゆされながらも、2017年には転入超過数が宮崎県内第1位という実績を記録しました。移住先として選ばれるその秘密はいったいどこにあるのか。
本広告は移住定住事業を進める木城町の魅力をPRしました。「記憶に残らなければ広告ではない」を基本コンセプトに、“行政っぽい”「堅苦しい」「文字が多い」「細かい」表現を一切排除。町で生まれ育つ赤ん坊が、立てかけた障子を裸で姿勢よく、ただひたすらに上を目指す実際の写真と、ストレートでインパクトのある短いコピーに最大限の思いを詰めてみました。感じ方も人それぞれ、正解はない。それがこの広告の面白いところです。鉄道や国道がないことを逆手に取り、ないものねだりをするのではなく、豊かな自然や人の優しさなど「あるもの」を生かした未来を模索する町の姿勢を、小さな男の子の背中に託しています。
<反響・効果>
賛否両論あることを覚悟のうえ掲載した広告ですが、掲載後には宮崎県内外から電話や手紙、SNS等を通じてたくさんの応援の声が集まりました。町ホームページへのアクセス数は大きく伸び、移住を希望する相談者等からは「なんだかワクワクしました」「木城町に大きな可能性を感じました」との声が寄せられました。
一切の合成を行っていない赤ん坊の写真は、奇跡の1枚とも言われ話題になりました。
自分の町を侮辱していると広告掲載に反対する声もなかったわけではありません。しかし、そういった見方もまた正解であり、それもこの町を人一倍愛するからこその意見です。家に帰って家族が語らう場などで、正解のないこの広告の真意について語り合う中で、「ないないの町 木城町」の町の魅力が徐々に見えてきます。今まで知らなかった、あるいは知ろうともしなかった木城町の良さが、この広告を通じて人々の中で自然と現れてきたように思えます。
広告主 |
木城町(宮崎県) |
企画 |
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掲載紙 |
宮崎日日 |
制作 |
木城町 |
掲載日 |
2019/3/24 |
扱い |
宮日総合広告 |
スペース/回数/色 |
全15段/カラー |
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