やまなしSDGsプロジェクト「moritomirai(モリトミライ)」
山梨県内を中心とした132社・団体
<広告の狙い・内容>
山梨日日新聞は2022年7月1日、創刊150年を迎えました。この大きな節目を機に地域貢献につながる広告企画を展開できないかと社内で意見を出し合い、取材を重ね、スタートさせたのが「やまなしSDGsプロジェクト『moritomirai(モリトミライ)』」です。山梨県は高い森林率、日本で最も広いFSC(森林管理協議会)認証の森がある森林県です。しかし、多くの県民が森林に関心が低く、森林を訪れる機会もほとんどありません。林業従事者は減少、高齢化が進み、間伐などの手入れがなされない荒廃林も広がっています。そこで、「まずは森林に関心を持ってもらう」「森林資源の循環の必要性を理解してもらう」という二つをゴールとした取り組みを実施することにしました。企画名「moritomirai」には「森と暮らす未来を考える」という意味を込めました。ゴールを達成するためのアプローチとして、150 年の創刊日である7月1日付のラッピング紙面を皮切りに、月に1回山梨の森の現状を伝える企画紙面「月刊moritomirai」掲載、8ページの別刷り紙面、森に関するイベントや企画紙面のアーカイブなどさまざまな情報を発信するサイト「moritomirai」開設、親子を対象にした講演・ワークショップなどを展開しました。しかし、森林が抱える課題は山梨県だけのものではありません。県外も含めたより多くの方へ情報発信をしていきたいと考え、その方法としてオリジナルカードゲーム開発と、世界的なプロダクトデザイナー深澤直人さん(山梨県甲府市出身)がデザインしたオリジナル木製プロダクトの開発を行いました。
<反響・効果>
「moritomirai」は、山梨や日本の森林が抱える問題・課題に関心を持ってもらい、解決の入り口・きっかけになることを目指しています。SDGsの観点からも独自の数値目標が必要だと考え、SDGsの目標年の2030年までに、全国でカードゲーム「moritomirai」の体験者1万人、ゲームを進行する公認ファシリテーター500人を達成することを掲げ、カードゲームの制作を依頼したプロジェクトデザイン(富山)と連携して進めています。体験会を始めた11月から5月までの状況は、体験会を山梨、東京、大阪のほか、東は宮城、西は福岡まで13都府県で34回実施し、体験者は延べ829人となっています。カードゲームを進行する公認ファシリテーター(資格取得は有料)は社内を含め40人誕生しています(活動は継続中で、体験者数などは増えています)。
カードゲーム、プロダクトのいずれも、地方紙が情報発信する上での壁となっている県境を越えることができるツールです。県内に支社・支店がない企業様ともつながることができ、県外のさまざまな人とカードゲームを通してつながることができました。他県のメディアや林業関係のウェブメディアからの取材もありました。
「moritomirai」は新聞での情報発信に加え、カードゲームを通した新たな発見・気付きといった、人々の行動変容につながるリアル体験を拡散し、成果を上げることができました。今後もさらにその輪を広げていきます。
広告主 |
山梨県内を中心とした132社・団体 |
企画 |
山梨日日新聞社 |
掲載紙 |
山梨日日 |
制作 |
アドブレーン社 |
掲載日 |
2022/7/1、7/25、8/27、9/30、10/17、10/31、11/30、12/26、2023/1/28、2/27、3/28、4/29、5/27(継続中) |
扱い |
アドブレーン社など |
スペース/回数/色 |
ラッピング全60段、全15段、別刷り(8ページ)/カラー |
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