#指導ですか暴力ですか
公益財団法人日本バレーボール協会
<広告の狙い・内容>
○着眼点
指導者による体罰は、日本のスポーツ界に古くからはびこっている問題です。すべての選手に安心してバレーボールをプレーしてもらうために、協会としてアクションを起こす必要がありました。そこで「指導と暴力の間にあるグレーゾーン」に注目。明らかな暴力とは言えないが、健全な指導とも言えない、その曖昧な領域にはいずれ暴力に発展する危険性が潜んでいると考えました。
○広告の狙い
この問題は、指導者と選手の関係性・前後のストーリー・選手一人一人の受け取り方など、さまざまな状況が複雑に絡み合っている非常に繊細な問題です。そのため、一律のルールやガイドラインを協会から提示するだけではなく、当事者も含めた社会全体で「話し合うこと」が根本解決の鍵になると考え、そのきっかけづくりを広告の狙いとしました。
〇広告の内容
バレーボールの現場における指導をする側、指導を受ける側の考えをコピー化。「指導と暴力の間にあるグレーゾーン」を認識してもらい、議論が広がることを狙いました。
<反響・効果>
〇効果
新聞広告掲載後、協会の相談窓口には、暴力に苦しむ選手だけではなく、指導に悩む指導者からも相談が寄せられました。その数は前年を大きく上回るものであり、少しずつではありますが、指導環境を変え、悩み苦しむ選手を救うことができています。
〇SNS上での反響
新聞広告と連動したツイートを、日本バレーボール協会公式アカウントから投稿。「#指導ですか暴力ですか」を添えて、自身の経験談や問題提起をする投稿が集まり、あるべき指導について議論が広がりました。バレーボール界だけでなく、さまざまなスポーツ関係者の間で拡散され、12.5万インプレッションを達成(2023年8月現在)。幅広い層へメッセージを届けることができました。
〇リアルな反響
「新聞広告をポスターにし、スポーツ施設や小中高の学校に貼りたい」という要望があり、全国に配布しました。新聞広告として単発のメッセージにならず、指導現場のそばで、あるべき指導を考えるきっかけを継続的に創出することができています。
広告主 |
公益財団法人日本バレーボール協会 |
企画 |
電通 |
掲載紙 |
日経 |
制作 |
たきコーポレーション、トーン・アップ、マテリアル、電通クリエーティブフォース |
掲載日 |
2023/3/25 |
扱い |
電通 |
スペース/回数/色 |
全15段/カラー |
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