<広告の狙い・内容>
「上品な大学、ランク外。」は、毎年正月に本学の所信表明として掲出しているブランド広告のシリーズです。その中でも、今回の広告は「近畿大学らしさ」を的確に表現し、読者の心を引き寄せるために工夫を凝らしています。
大学は、偏差値やランキングなど多岐にわたる指標で評価される世界で、近年は受験生の志望動向に影響を与えるイメージランキングも重要な要素となっています。そのなかで、本学が「エネルギッシュである」「チャレンジ精神がある」といった項目で高く評価されていることを、広く知っていただきたいと考えました。
しかし、そのままでは本学の特徴を的確に伝えきれません。そこで、あえてランク外だった「上品な大学」というフレーズをメインコピーとして用いてインパクトを与え、本文を読み進めると今社会に求められる人材像と、近畿大学のイメージが一致していることが分かる構造にしました。
さらに、画像生成AI(人工知能)の進化に注目し、情報学部の一期生が、実在する近大生の顔写真200枚をAIに学習させ、生成した「いそうでいない近大生」から6種を採用し、メインビジュアルとして用いました。
<反響・効果>
「AIがつくった人物イメージを、新聞広告に起用する」というアイデアに対して、特に大きな反響がありました。この広告の制作を通じて、AIによる画像生成は理論上無尽蔵のバリエーションが制作でき、さまざまな検証が可能となることから、新聞広告と親和性が高いという発見もありました。
また、「上品な大学、ランク外。」というメインコピーの背景に学生の写真があるため、一見すると「モデルの学生に失礼では?」と驚くものの、最後まで読み進めていくと学生がAI生成画像とわかる、という広告のストーリー展開自体にも評価の声をいただきました。
広告主 |
近畿大学 |
企画 |
電通 |
掲載紙 |
朝日、毎日、読売、日経、産経、サンスポ、夕刊フジ、報知、日刊スポ、スポニチ、デイリースポ(いずれも大阪) |
制作 |
電通、大阪宣伝研究所、グラフテクノ |
掲載日 |
2023/1/3(夕刊フジ以外)、1/4(夕刊フジ) |
扱い |
電通 |
スペース/回数/色 |
全15段(夕刊フジ以外)、全11段(夕刊フジ)/カラー |
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