取引EDIでより多くのメリットを引き出すためには、申込・割付・送稿・請求のメッセージをすべて用いた運用が望まれる。しかし、これらのすべてのメッセージを用いなければEDIが行えないわけではない。実際に運用している組み合わせをサブセット化という。
サブセット化の例:(1)申込、割付、請求(請求、修正)、(2)申込、割付、請求(請求)、(3)申込、請求、(4)申込、割付、(5)申込、割付、送稿
OSや他のアプリケーションで表示するために、実画像とは別に内包している小さな画像のこと。プレビューと同義。
EDIにおけるメッセージ(データ項目で構成)の組み立て方、データ項目を構成する数字や文字の並べ方に関するルールを一般的にシンタックスルールと呼ぶ。シンタックスルールには、国・地域や業界によっていくつかの規格があり、代表的な規格としては以下のものがある。
CIIシンタックスルール - 日本の標準。JIS X 7012
EDIFACT - 欧州で開発。ISO 9735、JIS X 7011
ANSI X12 - 米国の標準。
新聞業界で使用しているCIIシンタックスルールは、1992年に日本情報処理開発協会(JIPDEC)の産業情報化推進センター(CII)が、国内標準として定め、1999年4月にJIS X 7012-1,-2,-3としてJIS化された。なお、CIIは、2000年3月31日に解散し、同協会電子商取引推進センターが業務を継承している。
ビットマップ画像において、解像度不足の時に見える輪郭のギザギザのこと。
出力などのプロセスに関する詳細な指定や情報を付加したもの。
画面表示用のフォントのこと。PCの処理能力が低かった時代に、画面表示用には描画時間が短いビットマップフォントをスクリーンフォントとして、印刷用にはアウトラインフォントをプリンタフォントとして使用していたことがあった。現在では、Windows、MAC OS 共にスクリーンフォントとしてアウトラインフォントを標準として使用している。
1インチ当たりの網点の数のこと。80線、100線、150線などで表す。スクリーン線数が大きいほど網点は密になる。
拡大・縮小しても字形に影響が無いフォント。アウトラインフォントなどがある。
2種類の版を交互に印刷できる新聞印刷の技法を活用し、一部の要素を変えた広告。
特色。CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)4色のインキを用いるプロセスカラーよりも忠実に再現できる。新聞印刷ではそのインキを意味することもある。コーポレートカラーなどに使用されることが多い。
別刷りの広告特集を新聞本紙に挟むなど、複数の新聞を重ねて折り込む形態。
印刷直後の未乾燥インキが対向面に転写する状態。インキが用紙へ浸透していく速度が遅く、セットが間に合わない場合や、用紙の吸油性が悪いときに起こる。
企業などが上場する際に、株主や投資家などに向けて行う挨拶広告のこと。
新聞印刷用に出力する解像度は線数(lpi=Line per Inch)で表現する。新聞業界では681lpi・909lpi・1200lpiなどを使用する事が多い、数が大きければ滑らかな画像を形成でき、品質再現が高くなる。しかし、解像度が2倍になると非圧縮時のデータ量はその2乗の4倍となり、扱うデータ量が大きくなるので、コンピューターやトラフィックへの負担は増加する。
すでに紙面に掲載され、新聞社に保管されている広告原稿のこと。以前は保管されているフィルムや印画紙そのものを指していたが、製作工程のデジタル化が進んだ今は、新聞社のサーバー内に保管されている原稿データを指すことが多い。
トリミング加工処理などがなされた画像データ。アタリ画像に替えて掲載データで使用する。
色の性質を表す3要素のうちの一つで、色の鮮やかさのこと。色素の密度で測定する。値が大きくなるほど鮮やかになる。
新聞は1部を1人だけが読んでいるとは限らず、家庭や職場では定期購読紙を複数の人間が読んでおり(回読)、読んだ人数が読者数となる。標本調査で算出された回読人数に発行部数を掛けて算出される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、請求元大分類、請求元小分類単位の仕分け内訳を通知するために使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、広告会社からの請求明細ごとの支払予定を通知するために使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、支払先企業ごとに支払総額、金種、期日、相殺情報などを通知するために使用される。
各業界で色の標準化が進むなか、新聞印刷に関してもカラー広告のデジタル化が進み、印刷の色基準となるデータが必要となった。ISO(国際標準化機構)/TC130国内委員会の新聞用ジャパンカラー(JCN)検討委員会では、2000年9月からJCN策定に向けた検討を開始し、2002年9月19日に規定値(印刷用紙とインキの色特性値、印刷色の特性値)を決定した。
新聞購読者のうち、ある指定された日付の新聞を読んだ人の割合。日本新聞協会「広告調査分類基準」では「読んだ」「読んでいない」の2択で尋ねることとしている。
→広告調査分類基準のページ
新聞社が制作に関わらない、広告主・広告会社による広告。
二つの色の差。L*a*b*の色空間の中での二つの色座標間の距離を示す⊿Eという数値で表現する。2点間の距離が長いと、⊿Eの値も大きくなり、人間の見た目での色の違いも大きくなる。
色の性質を表す3要素のうちの一つで、色の波長の違い。赤や緑などの有彩色の色味として現れる。
レイアウトデータのアタリ画像を実画像データに張り替えたデータ。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、申し込み情報1件ずつの請求予定額を新聞社から広告会社に通知するために使用される。請求予定額が変更になった場合、その都度新しい金額を通知する。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、請求額を変更する場合に新聞社から広告会社に通知するために使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、請求額の合計を新聞社から広告会社に通知するために使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、新聞社における訂正が必要と思われる案件について使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、新聞社内で訂正情報の調査を行い、その結果に応じて「OK」「NG」「保留」のいずれかを通知するために使用される。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、申し込み情報1件ずつの請求額を新聞社から広告会社に通知するために使用される。通常の請求書に相当する。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、ディーラー切り替えなどで原稿が複数種類ある場合や、スポットカラーなどでインキ番号を事前に知らせる必要がある場合に、広告会社から新聞社に送信する。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、広告会社から送られた送稿・送稿情報に返答する形で、原稿受領済みを新聞社が広告会社に送信する。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、新聞掲載に必要な原稿の情報(例えば、フルカラーの掲載申し込みに対し、フルカラー原稿とバックアップ用原稿が必要で、入稿締め切りはいつかなど)を、新聞社は原稿締め切り日以前に広告会社へ送信する。
標準メッセージのメッセージ種類の一つで、新聞社から送られた送稿・申込照合情報に返答する形で、送稿予定日や原稿ファイル名を広告会社が新聞社に送信する。
編集面の中に掲載される新聞広告の総称。掲載位置によって名称があり、題字の下あるいは横に入る「題字下(横)」、記事の中に掲載される「記事中」、記事下の広告欄から記事欄に突き出された形で掲載される「突き出し」などがある。