密漁と闇取引 内実に迫る
高知新聞社・池一宏氏(取材班代表)
連載企画「追跡・白いダイヤ~高知の現場から~」
日本新聞協会は10月6日、2021年度の新聞協会賞を高知新聞社の池一宏氏(取材班代表)らに贈ると発表しました。
高知新聞社は、高値で取引され「白いダイヤ」とも呼ばれるシラスウナギの密漁や闇取引の実態に迫った連載企画を、21年1月3日付紙面から39回にわたり掲載しました。
ウナギ資源の枯渇が深刻さを増す中、県内外の反社会的勢力などへの困難な取材に粘り強く挑み、暴力団の関与や利権の構造、国内外に広がる流通ルートの内実を明らかにしました。社会の深い闇を探る取材の過程を臨場感あふれる描写で伝え、読者を引き付けました。
漁業の現場を丁寧に掘り起こし、地元の視点から全国的な水産資源管理の在り方に一石を投じた連載企画として高く評価されました。
<受賞者>

高知新聞社
追跡・白いダイヤ取材班
(代表)編集局報道部長
池一宏氏
(2021年10月7日)