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WAN‒IFRA世界大会 「偽」拡散防ぐ道を模索 比ネット媒体に金ペン賞

 世界新聞・ニュース発行者協会(WAN―IFRA)の第70回世界ニュースメディア大会、第25回世界編集者フォーラムが6月6日から3日間、ポルトガルのエストリルで開かれた。フェイスブックなどのSNSを介し偽ニュースが拡散する中、質の高い情報を提供するジャーナリズムの重要性について話し合った。2018年度「自由のための金ペン賞」はフィリピンのオンラインニュース「ラップラー」のマリア・レッサ最高経営責任者に贈られた。

 開会式でマイケル・ゴールデン会長(米ニューヨーク・タイムズ元副会長)は「政治指導者が現実を否定するなど、世界で報道の自由がこれまで以上に脅かされている」と危機感を表明。複数の分科会で、フェイスブック上で偽ニュースが広がる中、ジャーナリズムと記者への信頼は高まっているとの指摘があった。権力の乱用から一般人を守り、質の高い情報を提供することが重要だとの報告や、「真実を伝える優れた機能に自信を持つべきだ」との見解も示された。

 女性の活躍を促す「ニュースの中の女性」プログラムに関連し、各国の女性記者らから「女性が活躍するための仕組みが確立していない」との声が上がった。記者らが作成した冊子「メディアにおけるセクシャルハラスメント」も配布された。

 金ペン賞を受賞した「ラップラー」は、ドゥテルテ政権側の脅迫にさらされながらも、政権による麻薬犯罪者の超法規的な殺害を告発してきた。レッサ氏は、犠牲者数を実際より少なく報じるよう政府に迫られたことを挙げ「うそも100万回繰り返されれば『真実』になってしまう」と語った。

 6日のWAN―IFRA理事会では、フィリピン、パキスタン、ナイジェリア、メキシコの政府に対し、報道の自由や記者の安全を脅かす行為をやめるよう求める決議を採択した。

 大会にはメディア幹部、編集者ら約900人が参加。次回は来年6月、英グラスゴーで開かれる。

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