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「さん」「元被告」対応割れる 各紙 袴田事件の再審取り消しで

 東京高裁は6月11日、1966年に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審請求に関し、再審開始を認めた2014年の静岡地裁の判断を取り消す決定をした。翌12日付朝刊で高裁決定を報じた各紙は、袴田さんの呼称を巡り判断が分かれた。請求が棄却されたため「さん」から「元被告」に切り替えた社や、弁護団が特別抗告の方針を示したことなどから「さん」のままとした社があった。

 産経は呼称を「さん」から「元被告」に切り替えた。おことわりで「東京高裁が再審開始を認めない決定をしたため」と説明した。地裁決定による釈放に伴い、呼称を「死刑囚」から「さん」に変更していた。日経も「元被告」に切り替えた。

 一方、朝日は地裁決定後に切り替えた「さん」の表記を継続。おことわりで、再審請求は棄却されたものの「地裁が認めた死刑と拘置の執行停止は維持され、弁護側が特別抗告を予定している」と理由を挙げた。

 共同も11日、呼称を「さん」のままとするとのおことわりを配信した。再審可否の判断が「最高裁の審理が終わるまで確定せず、袴田さんが再収監されていないため」と理由を記した。中日・東京、静岡も12日付朝刊に同趣旨のおことわりを載せ「さん」と表記した。

 読売は「元被告」とし、毎日は両表記を併用した。

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