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否定せず話に耳傾けて 「女性にも非」批判は的外れ 記者のセクハラ被害 毎日でシンポ

 女性記者へのセクハラ問題をテーマにしたシンポジウムが6月18日、毎日新聞東京本社のホールで開かれた。メディアに携わる女性が受けるセクハラの実態や被害者への対応、今後の対策について意見を交わした。臨床心理士の斎藤梓氏は「被害者の心のケアには、否定せず話を聞くこと、加害者と物理的距離を取ることが必要だ」と指摘した。

 毎日メディアカフェ運営事務局が主催した。セクハラの実態についてフリーライターの小川たまか氏はこれまでの取材から「おとなしい女性だけでなく、気が強い女性も被害に遭っている」と述べた。被害者は「女を売りにしていると思われる」、「自分に非があるせいだ」などの思いにとらわれ周囲に相談できないことが多いという。

 福田淳一前財務事務次官によるテレビ朝日の記者へのセクハラ問題を巡っては、夜の飲食店で取材に臨んだ記者に対し「一人で会いに行く女性にも非がある」との批判もあった。これに対し朝日の元記者でビジネスインサイダージャパン統括編集長の浜田敬子氏は「守秘義務を負う取材対象から話を聞き出すには、一対一で会わなければならない」と指摘。記者を批判するのは間違っていると述べた。

 被害者は精神的ショックから夜眠れなくなる、食欲がなくなるなどの症状が出やすいという。斎藤氏は、こうした影響が続くことがあまり知られていないと語った。その上で「セクハラで傷つくのは当たり前だが、きちんとしたケアを受けた被害者は回復が早い」と話した。

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