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教員の信頼 新聞活用の鍵 母親層に訴求し読者開拓 《静岡で販売フォーラム》

 「全国新聞販売フォーラム2018静岡」(静岡新聞社、静新会主催、新聞協会販売委員会後援)が7月5日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で開かれた。メーンテーマは「『新聞力』私たちがひらく未来~販売イノベーション」。分科会では、学校での新聞活用支援には教員との信頼関係作りが大切だとの指摘があった。情報感度や発信力が高い子育て世代の女性へのPR強化が、読者開拓につながるとの見方も示された。

 開会式では、静岡新聞社の大石剛代表取締役社長が「新聞販売は転換期。従来の概念にとらわれない新たな挑戦が必要だ。努力とアイデアで未来を切り開こう」とあいさつした。新聞協会の白石興二郎会長(読売)は、新聞への軽減税率が導入されると「世間の新聞を見る目は厳しくなる」と指摘。販売改革を進めることが重要だと語った。その上で「購読者を増やし、民主主義を守るのが新聞の使命だ」と述べた。

 分科会では静岡県中日青年会の清水裕人会長が、小中学生の調べ学習用に開発した新聞割り付け台紙の活用例を紹介した。

 中日青年会は2011年改訂の学習指導要領に新聞活用の推進が明記されたのを機に学校との関係作りを始めた。当初は営利目的と見なされ「多くの学校に門前払いされた」という。

 打開策を探るうちに新聞を読まない教員が多いことも分かり、新聞ではなく教材を提供する方針に転換。どの教科でも使えるよう新聞型の台紙を開発した。教育と新聞をテーマにした講演会を開き、参加した教員との交流を通じて信頼関係を築いた。

 台紙は教師から「表現力の鍛錬、頭の活性化に有効だ」と評判を呼び、14年には作品コンクールも始めた。「先生が自ら考え新聞を授業に使ってくれるようになった」と清水氏。より多くの教員に広げることを課題に挙げた。

 静新青年会の望月健太朗議長は、子育て中の女性を狙ったPR活動について話した。昨年11月に新聞活用に関するニーズを調べると、75.8%の母親が「子供に新聞を読ませたい」と答えた。加えて、子供に読ませるための有効な方法が分からない人が多いことも判明した。静新青年会はこの結果を受けて母親向けの新聞活用ガイドを作製。気になった記事を食事中の話題にして子供との対話に役立てる方法や、紙面を使った漢字学習法などを紹介した。

 新聞活用ガイドは子育て世代が参加するイベントなどで配布。望月氏は「母親層の情報感度や発信力の高さを味方に付ければ新聞の未来は明るい」と話した。母親へのPRを全国に広げることが重要だとし「新聞社と販売店、母親のネットワークを各地で確立してほしい」と述べた。

 隔年開催の販売フォーラムは今回が13回目。新聞販売関係者867人が参加した。次回は20年に岡山県で開く。

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