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雑誌、過去最大の13.1%減 2018年上期市場動向 電子誌も初の減少 出版科研

 出版科学研究所の2018年上半期(1~6月)出版市場動向によると、紙の出版物(書籍・雑誌)の推定販売額は前年同期比(以下同)8.0%減の6702億円だった。雑誌の落ち込み幅は上半期では過去最大の13.1%減。ジャンルを問わず部数が落ち込んだ。大手出版社の漫画誌休刊も響いた。電子出版は9.3%増の1125億円。電子雑誌は読み放題サービスの会員数が減り、初めて前年同期を下回った。

 出版科研が7月25日に発表した。総額は5.8%減の7827億円。紙の雑誌の推定販売額は2892億円だった。内訳は月刊誌が2341億円(13.6%減)、週刊誌は550億円(10.7%減)。付録付きの女性向けファッション誌は好調を維持したものの、残りは軒並み落ち込んだ。

 「ARiA」(講談社)「別冊花とゆめ」(白泉社)などの漫画誌の休刊が目立った。久保雅暖研究員は「雑誌ではなく、ウェブサイトやアプリで新人漫画家の作品を発表する動きも広がっている」と話す。

 雑誌の集計に含む漫画単行本の販売額は約15%減。ヒット作が少なく、映像化されても売り上げにつながるタイトルが少なかった。

 総合週刊誌の推定発行部数は8.2%減少した。内訳は新聞社系が3.1%減、出版社系は9.1%減。

 書籍の推定販売額は3.6%減の3810億円だった。文芸書や学習参考書など前年大きく伸びたジャンルが落ち込んだ。11年から伸び続けていた学習参考書は約8%減。久保氏は「今期は20年の新学習指導要領施行までの端境期だった」と指摘する。前年人気を集めた「うんこ漢字ドリル」の反動も響いた。新指導要領に対応した参考書が発売されれば回復するとみる。

 電子雑誌は3.6%減の108億円。NTTドコモの定額制読み放題サービス「dマガジン」が高いシェアを維持する。携帯電話の販売とひも付けた契約についてドコモが行政指導を受けて以来、会員数が減少。これに伴い販売額も減少に転じた。

 電子漫画は11.2%増の864億円、電子書籍は9.3%増の153億円。いずれも成長率が鈍った。

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