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《NIBセミナー》新聞が思考力を鍛える 社会問題の知見 熟議の端緒に 東洋大・薬師寺氏

 新聞協会は11月29日、NIBセミナーを事務局会議室で開いた。東洋大社会学部の薬師寺克行教授は、学生は情報収集力や論理的思考を身に付けたいと考えているものの、大学側が応えきれていないと指摘。学生が新聞を読む環境作りに加え、新聞社の講師が社会の問題を伝え、学生に深く考えさせる授業が有効だと述べた。

 同学部のメディアコミュニケーション学科は今年度から朝日、読売の協力を得て、1年生約160人の自宅に新聞を届けている。薬師寺氏によると「学生は情報に飢えている」が、接したことのない媒体は敬遠するという。新聞に触れられる環境を作る意義は大きいと話した。閲読を通じ、自ら情報を集め、論理的に考える力を養うことを目指す。

 大学教育はこうした力を身に付けたい学生の欲求に応えきれていないと指摘。「新聞が果たせる役割は大きい」と述べた。

 新聞社が講師を出す授業については、単発の取材経験談は教育効果が低いと述べた。自治体が抱える問題や災害などについて蓄積した知見を伝えた上で、学生に掘り下げて考えさせるような手法を取り入れてほしいと語った。

企業向け講座の営業強化策報告 新聞各社

 新聞社からは企業・団体向け講座の活性化策について報告があった。河北の畠山茂陽販売部主任は研修を提案する際、料金を「応相談」とせず具体的に書くことが重要だと述べた。研修費用を予算化している企業や自治体にとって、料金は重要な判断材料。また有料の講座であることを明確にすると、講師を務める社員の責任感も増し、講座の質も高まると述べた。

 高知の小笠原雄次NIE担当部長は人事担当者向けの体験会について語った。メディアリテラシー講座や回し読み新聞の短縮版を実施。アンケートに「実施したい」「検討したい」と答えた人を個別訪問し、受講社数を昨年の5社から11社に増やした。

 このほか女性向け求職・復職支援講座で新聞活用を勧めているキャリア・マム(東京都多摩市)の井筒祥子取締役が講演した。47社79人が参加した。

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