780号の巻頭では「読者に届く新聞広告のメッセージ―ファスト社会のいま、考える」を特集しています。
SNSの発展や動画配信サービスの普及により情報過多となる昨今、「タイパ(タイムパフォーマンス、時間当たりの生産性)」を重視した思考や行動が指摘されています。今号では、大量の情報を処理・消費する社会を「ファスト社会」と定義した上で、社会の潮流と異なる形で存在感を示す新聞広告の意義や役割について考察します。
芝浦工業大学教授の原田曜平氏には若者研究の観点から、慶應義塾大学教授の清水聰氏にはインターネット・SNS時代での消費者購買行動研究に基づき提唱する「循環型意思決定プロセス」の観点から解説いただきました。また、顧客との関係を深めるために継続してコミュニケーションを取ることで企業姿勢を訴求する広告事例をご紹介します。
<巻頭特集>
読者に届く新聞広告のメッセージ―ファスト社会のいま、考える
・Z世代の心をつかむ発信とは
原田曜平氏(芝浦工業大学)
・情報の循環を意識した広告展開を
清水聰氏(慶應義塾大学)
・伊集院静氏「新成人・新社会人広告」
(サントリーホールディングス株式会社)
・東日本大震災を契機とした事業理念広告
(全国共済農業協同組合連合会)
・かま栄のかまぼこ(株式会社かま栄)
・博多モノ語り(西日本新聞社)
<話題の広告事例>
・#北海道をコブしたいプロジェクト(北海道新聞社)
・姫路城白漆喰総塗籠造(神戸新聞社)
・気づけば笑顔。カラオケは全ての歌が応援歌。
(株式会社エクシング)
・団塊は最後までヒールが似合う。(株式会社宝島社)
・#タナカヒロカズを探しています(一般社団法人田中宏和の会)
・11歳の国枝慎吾くんへ(株式会社ユニクロ)
<その他コンテンツ>