伝える・問う・動かす
社会の動きをいち早く伝えるため、ものごとの核心に迫るため、記者は日々、取材に駆け回っています。
あらゆる現場を踏み、さまざまな人に話を聞き、入手できる限りの資料を読み込みます。
小さな変化を見逃すまいとして、常に目を凝らしています。
歴史的瞬間を伝える一報、公的機関や企業が隠してきた事実の追及、社会の中で孤立し、苦しむ人への支援を促すキャンペーン
――日々の取材の積み重ねの中から、時に社会を揺るがし、人々の意識を変え、世の中を動かす報道が生まれます。
日本新聞協会は、こうした報道を手掛けた記者に「新聞協会賞」を贈っています。
ここで紹介するのは、新聞協会賞を受賞した記者によるリポートやスピーチなどです。
記者たちは記事に込めた思い、「ジャーナリズムの力」を語っています。
日本新聞協会
ジャーナリズムの現在地
2025年度受賞作
2025年度の新聞協会賞は7件に贈られます。
今後、10月15日に東京で開かれる新聞大会・授賞式でのスピーチ、新聞協会の月刊誌「新聞研究」へ
の寄稿などを通じ、取材・報道の経緯、記者の思いを紹介します。
日本郵便による不当に高額な違約金や不適切点呼をめぐる一連の特報
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受賞作品紹介
日本郵便で横行する不正の是正に寄与
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朝日新聞社
社会部日本郵便取材班
(代表)東京本社編集局編集委員沢伸也氏
長野県石油商業組合「ガソリン価格カルテル疑惑」を巡る一連のスクープ
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受賞作品紹介
カルテル疑惑明らかにし市民生活に貢献
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信濃毎日新聞社
ガソリン問題取材班
(代表)編集局報道部濱田朝子氏
「JR貨物脱線事故 破断した腐食レール」のスクープ写真
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受賞作品紹介
事故原因物語る一瞬の撮影に成功
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北海道新聞社
函館支社報道部写真映像課野澤俊介氏
写真連載「里海の今」
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受賞作品紹介
変わる瀬戸内海 新技術駆使し写す
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中国新聞社
編集局報道センター映像担当河合佑樹氏
阪神・淡路大震災30年報道
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受賞作品紹介
「30年限界説」に挑み震災の記憶を継承
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神戸新聞社
「阪神・淡路大震災30年報道」取材班
(代表)阪神総局デスク兼編集局編集委員中島摩子氏
被爆80年企画「ヒロシマ ドキュメント」
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受賞作品紹介
被爆地の歩み 記録と証言で示す
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中国新聞社
「ヒロシマ ドキュメント」取材班
(代表)編集局報道センター社会担当次長岡田浩平氏
NHKスペシャル「オンラインカジノ “人間操作”の正体」
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受賞作品紹介
「依存症」 追い込む実態暴き社会に警鐘
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日本放送協会
NHKスペシャル「オンラインカジノ」取材班
(代表)大阪放送局コンテンツセンター第3部
(前メディア総局プロジェクトセンター)碓井南氏