伝える・問う・動かす
社会の動きをいち早く伝えるため、ものごとの核心に迫るため、記者は日々、取材に駆け回っています。
あらゆる現場を踏み、さまざまな人に話を聞き、入手できる限りの資料を読み込みます。
小さな変化を見逃すまいとして、常に目を凝らしています。
歴史的瞬間を伝える一報、公的機関や企業が隠してきた事実の追及、社会の中で孤立し、苦しむ人への支援を促すキャンペーン
――日々の取材の積み重ねの中から、時に社会を揺るがし、人々の意識を変え、世の中を動かす報道が生まれます。
日本新聞協会は、こうした報道を手掛けた記者に「新聞協会賞」を贈っています。
ここで紹介するのは、新聞協会賞を受賞した記者によるリポートやスピーチなどです。
記者たちは記事に込めた思い、「ジャーナリズムの力」を語っています。
日本新聞協会
ジャーナリズムの現在地
2023年度受賞作
2023年度の新聞協会賞は5件が受賞しました。
今後、10月18日に長野県軽井沢町で開かれる新聞大会・授賞式でのスピーチ、新聞協会の月刊誌「新聞研究」へ
の寄稿などを通じ、取材・報道の経緯、記者の思いを紹介します。
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「海外臓器売買・あっせん」を巡る一連のスクープ
読売新聞東京本社
海外臓器売買・あっせん取材班
(代表)編集局社会部次長佐藤直信氏
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受賞作品紹介
臓器売買 実態浮き彫り
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神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道
神戸新聞社
「失われた事件記録」取材班
(代表)編集局報道部デスク兼編集委員霍見真一郎氏
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受賞作品紹介
少年事件記録廃棄を特報
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「伝えていかねば」沖縄・渡嘉敷島 集団自決の生存者
毎日新聞社
西部本社編集局写真部兼那覇支局喜屋武真之介氏
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受賞作品紹介
集団自決の傷痕 写真に
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「精神科病院で患者虐待や高い死亡退院率」の一連のスクープと調査報道
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NHK
「精神医療問題」取材班
(代表)第1制作センターチーフ・プロデューサー真野修一氏
NHK
「精神医療問題」取材班
(代表)報道局社会部ニュースデスク松井裕子氏
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受賞作品紹介
精神医療の闇 次々暴く
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人権新時代
西日本新聞社
「人権新時代」取材班
(代表)編集局報道センター社会部次長中原興平氏
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受賞作品紹介
当事者視点で差別つづる