侵攻開始2年 ウクライナ情勢をめぐる報道に関心
「新聞オーディエンス調査365」24年2月度調査結果を発表
日本新聞協会広告委員会は3月27日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2024年2月度調査結果を発表しました。
この調査は、新聞などメディアへの毎日の接触状況の変化と関心を集めたニュースについて分析しています。あわせて印象に残った新聞広告を毎日尋ね、上位に挙げられた広告を紙面ビジュアルとともに紹介しています。全国の18歳以上69歳以下の男女300人を対象に、新聞、テレビ、インターネットのメディア別に調べ、月ごとにデーリーの接触傾向を発表しています。
この調査では、紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計しています。なお、テレビ、インターネットについても同様の集計です。
◇能登半島地震に関する報道に継続的な関心集まる
2月に新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは25日でした。前日24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始して2年が経過したことを受け、両国の現状や国際社会の動向に関する報道が注目されました。能登半島地震の被災地の状況を報じた記事にも関心が寄せられました。
2番目に接触が高まったのは21日でした。前日20日に盛山正仁文部科学相に対する不信任決議案が衆議院で否決されたことや、自民党の政治資金問題をめぐり政治倫理審査会の開催に向けた動きなど政治関連のニュースに関心が寄せられました。
3番目に接触が高まった10日は、世界的指揮者の小澤征爾さんの訃報(2月6日逝去)に関心が集まりました。小澤さんをしのぶ記事が各紙に掲載され、多くの人に読まれました。また同日は土曜日で休日だった人が多く、普段よりじっくりと新聞に触れたとの声も寄せられました。
◇特定の日付を捉えた広告に注目
この調査では、「印象に残った新聞広告」を尋ねています。2月は「バレンタインジャンボ 本日発売!」(全国都道府県及び20指定都市/14日)、「ふえるわかめちゃんから、ふやさない提案です。」(理研ビタミン株式会社/19日)、「毎日の疲れを、自分で手当て。」「『歯を支える歯ぐき』にギュッとひきしめ感。」(久光製薬株式会社/29日)などが上位に挙がりました。
企業の周年広告や商品のリニューアル、ハイブランド商品の広告も注目を集めました。
◇2024年2月のメディア別接触傾向
①2月25日(ウクライナ情勢、能登半島地震)
②2月21日(盛山文部科学相不信任決議案否決、自民党政治資金問題を受けた政治倫理審査会)
③2月10日(小澤征爾さん死去)
◆日本新聞協会について
新聞・通信・放送122社で構成する一般社団法人。会長は中村史郎(なかむら・しろう/朝日新聞社代表取締役社長)。
◆日本新聞協会広告委員会について
日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長63社63人で構成。委員長は小野剛(おの・たけし/毎日新聞社執行役員営業・事業担当営業総本部長)。
◆新聞オーディエンス調査365について
月1回以上新聞を読んでいる18歳以上69歳以下の男女300人を対象に、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査です。毎月のトピックスを翌月下旬に発表しています。2017年10月1日から19年9月30日まで実施し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメディア接触状況の変化を調べるため、20年6月より調査を再開しました。新聞、テレビ、インターネットのメディア別に、当該月平均と比較したデーリーの接触状況を公表します。事件や事故、政治・経済の状況に加え、大きなイベントや正月など消費行動にもつながる各種タイミングでのメディア接触、季節変動などを観測します。
〈この件に関する問い合わせ先〉
日本新聞協会 広告部広告担当
メール:koukoku@pressnet.or.jp
以 上