首相退陣表明を受け政治報道に高い関心
「新聞オーディエンス調査365」25年9月度調査結果を発表
日本新聞協会広告委員会は10月28日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2025年9月度調査結果を発表しました。
この調査は、新聞などメディアへの毎日の接触状況の変化と関心を集めたニュースについて分析しています。あわせて印象に残った新聞広告を、選択式ではなく自由に回答してもらう純粋想起で毎日尋ね、上位に挙げられた広告を紙面ビジュアルとともに紹介しています。全国の18歳以上69歳以下の男女300人を対象に、新聞、テレビ、インターネットのメディア別に調べ、月ごとにデーリーの接触傾向を発表しています。
この調査では、紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計しています。なお、テレビ、インターネットについても同様の集計です。
◇自民党総裁選の動向を新聞でチェック
新聞や新聞社が発信する情報への接触が高まった上位3日は、以下の通りです。
①9月14日(自民党総裁選の動向)
石破茂首相(当時)が辞任の意向を明らかにしてから、自民党総裁選の動向に注目が集まりました。前日13日に東京で開幕した世界陸上のニュースも読まれていました。
前日7日に石破首相が退陣を表明し、その報道が多くの読者の関心を引きました。また、プロ野球・阪神タイガースが同日に史上最速のリーグ優勝を決めた記事も注目を集めました。
14日と同様に、自民党総裁選に関する報道への接触が高まりました。高市早苗氏をはじめ5人が立候補の意向を固め、その動向に高い関心が集まりました。
◇企業メッセージやハイブランドの広告に注目
この調査では、「印象に残った新聞広告」を尋ねています。商品のストレートな販売促進にとどまらず、消費者への感謝などのメッセージを込めた新聞広告のほか、掲載スペースを生かしたハイブランドによる迫力のある広告ビジュアルに、読者の注目が集まりました。
特に、以下の広告を純粋想起で挙げる読者が多くいました。
(リシュモンジャパン合同会社 カルティエ/19日)
◇2025年9月のメディア別接触傾向
①9月14日(自民党総裁選の動向)
②9月8日(石破首相が退陣表明)
③9月13日(自民党総裁選 候補出そろう)
◆日本新聞協会について
新聞・通信・放送119社で構成する一般社団法人。会長は中村史郎(なかむら・しろう/朝日新聞社代表取締役会長)。
◆日本新聞協会広告委員会について
日本新聞協会会員新聞社の広告・営業局長63社63人で構成。委員長は隅浩一郎(すみ・こういちろう/日本経済新聞社常務執行役員メディアビジネス担当)。
◆新聞オーディエンス調査365について
月1回以上新聞を読んでいる18歳以上69歳以下の男女計300人を対象に、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査です。毎月のトピックスを翌月下旬に発表しています。2017年10月1日から19年9月30日まで実施し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うメディア接触状況の変化を調べるため、20年6月より調査を再開しました。新聞、テレビ、インターネットのメディア別に、当該月平均と比較したデーリーの接触状況を公表します。事件や事故、政治・経済の状況に加え、大きなイベントや正月など消費行動にもつながる各種タイミングでのメディア接触、季節変動などを観測します。
〈この件に関する問い合わせ先〉
日本新聞協会 広告部広告担当
メール:koukoku@pressnet.or.jp
以 上
