AMとは、Amplitude Modulation(振幅変調)の略。階調をドットの大きさで表現する(スクリーン角度がある)。
製版・印刷業界で用いられているカラー画像を電子的に処理する電子製版装置。 従来、CEPSはカラー画像処理専用システムであったが、近年、ポストスクリプトをベースにして文字・画像統合処理を実現するシステムが主流になっている。
CTSから送られたデータにより、直接刷版を作ること。ダイレクト刷版ともいう。以前はCTSからフィルムを出力し、そのフィルムを使って刷版を起こしていた。
FMとはFrequency Modulation(周波数変調)の略で、1980年代後半に発表された。階調をドットの数で表現する(スクリーン角度がない)。日本でもCTPの普及により、表現力やクオリティーが求められる商品パンフレットや写真集などの印刷に利用されることが増えている。
ポストスクリプトなどページ記述言語で表現されたデータを、ビットマップデータに展開する装置。
カラー製版時のモアレを防ぐために、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の各版の網点につける角度のこと。
組み寸は、本来は活字で組み版された新聞1ページ大の寸法をいうが、CTSでは組み版処理の基礎となる寸法である。刷り寸は印刷されるときの新聞1ページの寸法。活版時代の処理工程の都合で組み寸と刷り寸が異なる場合がある。
印刷直後の未乾燥インキが対向面に転写する状態。インキが用紙へ浸透していく速度が遅く、セットが間に合わない場合や、用紙の吸油性が悪いときに起こる。
印刷されたフィルムや印刷する上でのCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)各色の位置を合わせたり、印刷物を断裁したりするうえで目印となる指標。0.1ミリ程度のけい線で示され、用途によって形状が異なる。一般的には十字形状のトンボが多い。
網点の太りのこと。網点印刷物でフィルム原版の網点よりも大きく印刷される状態をいう。
クォークエクスプレスでカラーのドキュメントを作る際、バックの色とそこに乗せる文字や線の色が混ざり合わないよう、重なる部分はバックに色を付けないでおく「抜き合わせ」処理をすること。
一般的には、広告原稿を平台印刷などで印刷したものに、手書きで「ゲラ書き」と呼ばれる情報を書き込んでいる。同じような広告の作りで、一部だけ異なっているものなどを区別して、いつどの範囲の新聞に掲載するのかを識別するのに大変重要なものとなっている。原稿が入力されると、広告入力用のシステムから入力状態を確認するプリントが出力され、そのプリントと念校ゲラを元に、原稿の入力状態を確認する作業を行っている。
カラー印刷で、バックグラウンド(地)の色と上に乗せる文字や線の色が混ざり合わないように、重なる部分はバックに色を付けないでおくこと。「抜き」ともいい、指定のときは「ヌキ」と書く。クォークエクスプレスでは「ノックアウト」という。反対に、あえて色が混ざり合うようにするのが「のせ」。ブラックは原則としてのせにする。
FMスクリーンとAMスクリーンの両方の長所を組み合わせたハイブリッド方式のスクリーニング技術。
フィルム、印画紙、印刷面の完全なベタ部の濃度。フィルムはその部分の透過濃度、印画紙や印刷面は反射濃度で表される。
印刷物で写真などの調子を再現するための大小の点。文字や線画はそのまま表現されるが、写真、絵画など原稿に濃淡のあるものは点の大小に置き換えて、その階調を再現する。