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「問う力」磨き探究心育む 消費者教育の活用例報告 NIEフォーラム

 新聞協会は2月9日、第4回NIE教育フォーラムをプレスセンターホールで開いた。テーマは「社会とつながる―現代的な諸課題に対応する力を育む」。帝京大の古家正暢教授は、子供の探究心や実践力を伸ばすことが重要だと指摘。そのためには授業で『問いを作る力』を育むべきだと述べた。その観点から新聞活用を考えてはどうかと提起した。兵庫県姫路市教育委員会の北村純一管理指導主事は、消費者教育に新聞を使う取り組みを紹介した。

 中学校の社会科教師だった古家氏が初めて授業で新聞を使ったのは1981年。インドの鉄道運転士が、ヒンドゥー教で神聖視する牛を避けようと鉄橋上で急ブレーキをかけ、乗客800名余りが亡くなった記事だった。宗教について「教科書だけでは分からないことを新聞は伝えられる」と実感。これをきっかけに新聞を取り入れたという。

 新学習指導要領は、学びを社会生活に生かすことを重視する。古家氏は「国語や社会など各教科の学習をつなぐのは探究心や実践力だ」と述べた。こうした力を養うには、対話を通じ生徒が「問いを作る」授業が必要だと指摘。そのための手段として「新聞活用を再考すべきではないか」と訴えた。

 姫路市は幼稚園児から高校生までを対象に、教科横断の消費者教育に取り組む。契約トラブルへの対応だけでなく、情報を集め、処理して発信する力の育成も掲げる。情報源である新聞への関心を高めるため、神戸新聞社と連携。全ての幼稚園に写真新聞を毎月届けているという。

 中学社会・公民の「マスメディアと世論」では、情報を批判的に捉える力を養う。複数の新聞記事から、順位を付けて三つを選ぶ授業を実施。教師や生徒からは「メディアが発信する情報が全てではなく、報道されていない情報もあることが理解できた」などの感想が寄せられたという。

 教育、新聞関係者ら100人が参加した。

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