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いっしょに読もう!コンクール 小中高最優秀賞など発表

 新聞協会は11月25日、第10回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞作を発表した。小中高3部門の最優秀賞各1編のほか、審査員特別賞1編(高校生部門)、優秀賞30編、奨励賞118編を選んだ。優秀学校賞は15校、学校奨励賞は182校に贈る。

 小学生部門の最優秀賞は福岡県粕屋町立粕屋中央小5年の清武琳さんが受賞した。入院中の子供に寄り添う「ファシリティードッグ」として活躍していた「ベイリー」の引退を報じた毎日小学生新聞の記事を読んだ。

 清武さんは自身が入院する病院の院長にファシリティードッグ導入を求める手紙を送った。費用面から実現しなかったものの、病院に働き掛けてベイリーの本を置いてもらうなどの活動を始めた。自身が置かれた状況から課題を見つけ、実現しようと行動した点が評価された。

 中学生部門の最優秀賞は富山県高岡市立高岡西部中3年の上坂大空さん。帰郷の道中で財布をなくした高校生が、飛行機代をくれた男性を地元紙を通じて捜し当てたことを報じた記事と、2人の再会を伝える続報を読んだ。記事は北日本に掲載された。上坂さんは「高校生だけでなく、地元紙の方のなんとか探してあげたいという強い思いもきっと届いたのだろう」と記した。記事を書いた地元紙記者の思いにまで視点を広げている点が評価された。

 高校生部門の最優秀賞は大分県立大分舞鶴高2年の遠藤はなさんが受賞。妊婦の血液から胎児の染色体異常を推定する新出生前診断の在り方を論じた記事を読んだ。記事は大分合同に掲載された。

 父親の意見は「いつでも産むことが正解とは限らない」。母親の考えは「その子の未来が苦しいと決めつける必要はない」。遠藤さんは、どちらも子供の幸せを第一に考えている点は同じだと気付いた。異なる意見の共通点を見つけて考えをまとめた点が評価された。

 高校生部門の審査員特別賞は神奈川県立横須賀高2年の景浦響子さんが受賞した。

 応募総数は過去最多の5万7561編だった。

第10回「いっしょに読もう!新聞コンクール」

(2019年11月25日)

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