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《いっしょに読もう!コンクール》小中高最優秀賞など発表

 新聞協会は12月14日、第11回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入選作を発表した。小中高3部門で最優秀賞を選んだ。

 小学生部門の最優秀賞は愛知県大口町立大口西小5年の伊藤穂乃花さんが受賞した。教員を志す伊藤さんは、視覚障害のある学生が教員採用試験に挑むことを伝えた中日新聞の記事に興味を持った。高校で働いていた祖母の「学校現場は忙しく実現は容易ではない」との意見に疑問を持ち、障害者の採用が進まない理由などを調べた。

 その中で、原因は受け入れる自分たちの側にあると気付く。「ふだん関わっていないので、どう手助けしたらよいか分からない」。解決策として、支援員をつけた上で障害者が普通学級で過ごすことを提案した。能動的に情報を集め、提言に至った点が評価された。

 中学生部門の最優秀賞は土佐中(高知市)3年の三浦友愛さんが受賞した。京都アニメーション放火殺人事件の容疑者を救命した医師に迫った高知新聞の記事を選んだ。回復途上の容疑者に生きて罪と向き合うよう求めた医師の姿勢に感銘を受け「命の可能性を信じ、全力を尽くせる人間になりたい」と記した。命の重みについて考え、決意につなげた点が評価された。

 高校生部門の最優秀賞は西南女学院高(北九州市)2年の山口歩乃果さんに贈る。人工知能が漫画家の故・手塚治虫氏の「新作」を作ったと報じた毎日新聞の記事に驚いた山口さん。本人の創造性を再現し得るのか、著作権は誰が持つのかと疑問を持ち、法整備が必要だとの意見をまとめた。新たな価値や制度を生み出す上で求められる洞察力を発揮したと評価された。

 このほか優秀賞、優秀学校賞などを選んだ。

第11回「いっしょに読もう!新聞コンクール」受賞作

(2020年12月14日)

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