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<NIE札幌大会・実践発表>アイヌ文化を新聞で発信 道外の「読者」と交流も 門別中で川上教諭

 第26回NIE全国大会・分科会の実践発表では、生徒がアイヌ文化に関し学んだことを1人1枚の新聞にまとめる社会科の授業について報告がありました。新ひだか町立三石中学校の川上知子教諭が前任校の日高町立門別中学校での取り組みを発表しました。生徒たちは北海道白老町の国立アイヌ民族博物館を訪問し、展示の中で関心を持ったテーマを取り上げました。出来上がった紙面は青森市立油川中の生徒に送付。記事の感想を聞き、質問に答えるオンライン授業を開きました。

 博物館で見聞きしたアイヌ民族の伝統文化について自分の言葉で語れるようにすることが授業の狙いです。生徒は寒さに対応したアイヌの住居の構造や、伝統料理に使用される食材などについて記事にまとめました。

 道外に住む同年代を読者として想定。執筆に先立ち、油川中の生徒にアンケートを実施しました。「どんな内容の記事を読みたいか」と尋ねました。北海道ならではの事情や特徴が知りたいとの回答が多かったといいます。

 川上教諭は「1人で1枚の新聞を作る」との目標を定めることで、情報収集したり要約したりする力が生徒に身に付きやすくなると説きました。こうした実践が主体的・対話的で深い学びの実現につながると述べました。

(2021年8月16日)

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