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130年の歩み、元日紙面で紹介 現役記者の思いも伝える 神奈川新聞社と企画展共催 ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は10月2日、企画展「ペンを止めるな!神奈川新聞130年の歩み」を始めました。昨年創業130年を迎えた神奈川新聞社が共催。創業からこれまでの元日1面を並べ、地域住民と地元紙の歩みを紹介します。現役の記者の報道にかける思いを伝えるため、取材に使うペンも展示しています。「神奈川新聞とJAXA宇宙飛行士野口聡一さん」も同時開催しています。12月26日まで。

 神奈川新聞は1890年に「横浜貿易新聞」として創刊。大正、昭和の元日1面には歌人・与謝野晶子や作家・大仏次郎による寄稿などを載せていました。秋山理砂取締役は、文化人に発表の場を設ける役割を現在より重視していたとみられると説明。「紙面づくりの変化を感じられる」と話しました。

 紙とペンで紙面をレイアウトしていた平成初期の編集局を再現するコーナーも設けました。ファクスやワープロなどの備品も展示。「ものづくりの現場」としての編集局の雰囲気を実感してもらう狙いです。

 報道をはじめとする神奈川の現在の取り組みを伝えるコーナーでは、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者45人が殺傷された事件(2016年)を取材した記者らのペンやノートを見られるようにしました。「言葉の奥にある発言者の思いに少しでも近づきたくてメモは何回も読み返した」との記者の言葉も紹介しています。秋山氏は「昔も今も記者が取材しているからこそニュースを発信できるということを知ってほしい」と述べました。

宇宙飛行士の野口聡一さん展も同時開催

 神奈川県出身の宇宙飛行士・野口聡一氏に関する展示を同時開催。野口氏の活躍を報じる紙面やインタビュー記事を紹介しています。

 野口氏が宇宙船「クルードラゴン」の任務で5月まで着ていた宇宙服や食器などの私物も展示します。

 企画展の概要はこちらでご覧いただけます。

(2021年10月2日)

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