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政策比較が投票の参考に 主権者教育巡り明治大・藤井剛特任教授 NIEフォーラム

 新聞協会は2月26日、主権者教育での新聞の活用法を議論する第5回NIE教育フォーラムをオンラインで開きました。元高校教諭の明治大・藤井剛特任教授は各党の政策を比較する新聞記事や図表が「主権者教育で最も役立つ教材」だと紹介。どの政党や立候補者と自分の意見が一致しているかを把握するのに有効で「誰に投票すれば良いか分からない」という生徒でも投票しやすくなると話しました。

 若者の投票率向上を目指し、政治に関する勉強会などを開く学生団体「ivote」の小泉のの花副代表(中央大1年)は、政治について教員に質問したものの、回答がなかったとの高校時代の経験を紹介。教員が主権者教育に当たり、政治的中立性の確保に過敏になっているのではないかと問題提起しました。藤井氏は「社会に多様な意見がある中で、明確な『中立』は存在しない」と指摘。新聞を使いさまざまな立場や考え方を生徒に示すことが大切だとしました。その上で、複数紙を読み比べることは生徒が多角的に社会課題を考えるための力を育むと訴えました。

(2022年2月26日)

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