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新聞が環境学習の材料に 小学生、切り抜きに挑戦 神奈川・織田氏がイベントに登壇 ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は8月20日、「地域を取材する記者と新聞に触れて、環境問題について考えよう!」と題したイベントを開きました。小学生とその保護者が対象。神奈川新聞社の織田匠平塚支局長が野生動物に関する取材談を紹介しました。参加した小学生はその後、全国約130紙から興味を持った科学、環境関連の記事を切り抜き、選んだ理由や読んだ感想などをワークシートに書き込みました。イベントは学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」の実践に新聞が有効であることを訴える狙い。

 織田記者は神奈川県大磯町にある海岸線近くの公園に出没した野生のシカに関する記事(4月18日付)を紹介しました。シカは半年以上園内に居着いた後、交通事故で死んだといいます。織田記者は捕獲対象だったシカが捕まらなかった理由を、公園管理者や県の担当者らに取材しました。参加者に対し「どうすれば野生動物と人間が共生できるか記事を通じ考えてほしい」と呼び掛けました。

 横浜市緑区の小学5年生木内晃成さん(11)は洋上風力発電に関する記事を選びました。市内の風力発電所を見学した経験から興味を引かれたとし「海外だけでなく日本でももっと普及してほしい」と話しました。織田氏は「体験に関連した記事を選ぶことで、知識をさらに蓄えることができる」と講評しました。

 小学生とその保護者26人が参加しました。イベントは教育事業「かながわサイエンスサマー2022」(神奈川県主催)の一環。27日には同事業の関連イベントとして、環境と経済のつながりを学ぶボードゲーム「ロジノミー」に新聞を取り入れた小中高生向けイベントを開きます。

(2022年8月20日)

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