1. トップページ
  2. 新聞協会ニュース
  3. <NIE全国大会>紙と電子 双方の強み生かす 子供が学び方選べる環境重要

<NIE全国大会>紙と電子 双方の強み生かす 子供が学び方選べる環境重要

 第28回NIE全国大会は8月3、4の両日、松山市の愛媛県県民文化会館で開かれました。大会スローガンは「ICTでひらくNIE新時代」。初日のパネル討議では、紙とデジタルの特性を使い分けたNIEの実践例などが報告されました。「教員が双方の利点を理解した上で、子供が目的に応じて最適な学習方法を選べるようにすることが重要だ」との意見が上がりました。新聞社の登壇者からは、紙とデジタルの相乗効果によりNIEの効果をさらに高めることができるとの期待も示されました。

 新聞協会の中村史郎会長(朝日新聞社)は開会あいさつで「紙とデジタルを最適な形で組み合わせた学びの在り方を考えたい」と話しました。生成AI(人工知能)について、人々から思考力を奪う恐れもあるとし、教育現場での活用には注意が必要だと述べました。子供にとり、経験や知識を基に自分で考える習慣を身に付けることが「前例にとらわれず困難な状況を乗り越える力」につながると説明。こうした力を養う上で、さまざまな情報を網羅し、信頼性が高い新聞は「最適な学習材だ」と語りました。

 愛媛新聞社の土居英雄代表取締役社長はあいさつで、「真偽ない交ぜの情報があふれるインターネット社会で、新聞・通信社が発信する情報の正確性や有用性を知ってもらいたい」との期待を示しました。情報通信技術(ICT)を通じても、子供に「生きる力」を育んでほしいと述べました。

 愛媛新聞で子供向け俳句欄の選者を務める俳人の夏井いつき氏は記念講演で、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷などが社会問題となる中、「言葉は心を守るプロテクターになる」と説明しました。「新聞には物事を熟考するための『可能性』が詰まっている」とし、教育関係者に新聞を活用するよう呼び掛けました。

 大会は新聞協会主催、愛媛県と松山市の教育委員会の共催で開かれました。愛媛新聞社と愛媛県NIE推進協議会が主管しました。教員や新聞関係者ら計1200人が参加しました。

 全体会、分科会の一部プログラムは、9月1日から大会専用サイトでオンデマンド配信します。

(2023年8月3日)

ページの先頭へ