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コロナ下での報道の役割再考  ニュースパーク 新企画展が開幕 SNS、偽情報にも焦点

 ニュースパーク(新聞博物館)は4月20日、企画展「新型コロナと情報とわたしたちⅡ--コロナがわたしたちに残したもの」を始めました。新型コロナウイルス下で、SNSを通じ拡散した不確かな情報が社会の混乱を招いた様子などを紙面やパネルで紹介します。2020年7〜9月に開いた企画展の第2弾。東京五輪・パラリンピックを有観客とするかどうかに関する政府と感染症専門家の見解の相違など、前回企画展終了後の動きについての報道も取り上げます。

 情報リテラシーを身に付ける重要性やメディアの役割について来館者に理解を深めてもらいます。展示は「SNS時代の感染症」「歴史に学ぶ感染症と情報」「新型コロナウイルス 新聞はどう伝えたか」「インフォデミックの経験、未来へつなぐ」の4部構成としました。20年の企画展以降の情報を巡る動きに関する有識者の意見も紹介しています。展示数は約300点。

 「SNS時代の感染症」は、SNSで広まったコロナ関連のデマや流言などに焦点を当てました。「ワクチンで症状が出ても病院が隠す」とするツイッター(現Ⅹ)の投稿を見て、コロナのワクチン接種をためらったという男性が登場する記事(毎日・22年1月5日付)などを展示。平和博・桜美林大学教授は、生成AI(人工知能)の登場により偽情報の拡散などに拍車が掛かったとし「健全な情報空間のために、メディアの取り組みの必要性はさらに高まっている」との指摘を寄せました。

 ニュースパークは企画展に合わせ、政府の新型コロナ対策分科会の会長を務めた尾身茂氏にインタビューを実施しました。医療の逼迫(ひっぱく)に関する報道など、国民の理解を深める上でジャーナリズムが果たした役割は大きかったと述べる尾身氏の見解をパネルで紹介しました。SNSの普及により「異なる意見に耳を貸さない傾向がさらに強まったかもしれない」との指摘も取り上げています。

 「インフォデミックの経験、未来へつなぐ」は、コロナ下で真偽ない交ぜの情報が飛び交ったことを踏まえ、情報との向き合い方について有識者が解説するパネルを並べました。下村健一・白鷗大学特任教授は、受け取った情報をうのみにせず、立場を変えて捉えることなどが重要だと呼び掛けています。

 企画展は9月1日まで開きます。

 企画展の概要はこちらでご覧いただけます。

(2024年4月20日)

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