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終戦の年の新聞 月ごとに紹介  平和を考える機会に ニュースパーク

 ニュースパーク(新聞博物館)は2日から、ミニ展示「戦後80年 あのとき新聞は何を伝えたか」を3階常設展示室で開いている(写真)。12月まで毎月、80年前の同じ月の出来事を報じた新聞を展示。当時の世相を映す紙面に触れ、戦争と平和について考える機会を提供する。

 4月は9点を展示。太平洋戦争末期で、当時の新聞は表裏2ページだった。1面には米軍の沖縄本島上陸や鈴木貫太郎内閣成立といったニュースが載った。2面を見ると、生活と密接に関わる出来事が並ぶ。1945年4月4日付の毎日新聞は「最近の郵便は実に遅い」との書き出しで「郵便は何故遅れるか」を詳報した。電話・電報などが「公的性質」のものに向けられ市民の利用が制限された分、郵便の数が増えたと説明。強制疎開のために郵便局の人手が不足していることなどを理由に挙げていた。

 ニュースパークはまた、26日から企画展「戦後80年・昭和100年 報道写真を読む『1億人の昭和史』から『毎日戦中写真アーカイブ』へ」を開く。毎日新聞社、東大院・渡邉英徳研究室との共催。毎日の特派員が撮影した日中戦争から太平洋戦争にかけての写真を展示する。

 ※展示の概要はこちらでご覧いただけます。

(2025年4月2日)

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