新聞使った家族交流重要 子供の思考力育む 新聞協会オンラインセミナー
新聞協会は10月19日、子育て層向けに、子供の思考力などを育む新聞活用術を紹介するオンラインセミナーを開きました。中高入試の過去問題集を手掛ける声の教育社(東京都新宿区)代表の後藤和浩氏、学習塾を運営するStardy(同渋谷区)代表取締役の河野玄斗氏、3男1女を東大に合格させた教育アドバイザーの佐藤亮子氏が登壇。新聞を軸に家族交流する重要性が語られました。
セミナーは2部構成とし、前半は入試対策における新聞活用術を後藤、河野の両氏が解説しました。後藤氏は、近年の入試が思考・表現力を重視する傾向にあると説明。河野氏は「記事について家族で会話することが、子供の思考・表現力の向上に有効だ」と強調しました。新聞に触れてもらう上で、「親が楽しく新聞を読む姿を見せることが大切だ」と述べました。
後半は子育て中の活用術について佐藤氏が講演しました。自身も新聞を毎日読み、気になる記事を基に子供に話し掛けてきたとし、会話を通じ時事問題の知識を身に付けさせることができたと振り返りました。その上で、子を持つ親に対し「まずは新聞を手に取り、お気に入りの記事を見つけてほしい」と呼び掛けました。
セミナーは583人が視聴登録。今回から紙に加えデジタルでの試読を申し込めるようにしました。184人が試読を申し込み、うち64人がデジタルを希望しました。
ウェブメディアを手掛けるイード(同中野区)の教育・受験情報サイト「ReseMom(リセマム)」との共催。採録記事は12月、「新聞科学研究所」とリセマムの両サイトに掲載される予定です。
(2025年10月19日)



