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国際報道6団体、記者への連帯継続巡り声明 ウクライナ侵攻半年で

 ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって8月24日で6か月がたった。この日は1991年にウクライナが旧ソ連から独立した記念日にも当たる。国際新聞編集者協会(IPI)やアーティクル19など国際的なメディア6団体は同日、命と安全の危険を冒し、独立して均衡のとれた正確な情報を前線から世界に届けようとする記者、メディア労働者への連帯を継続すると強調する声明を出した。記者の殺害や誘拐、記者への攻撃は止めなければならず、責任者は国内法と国際法により裁きを受けなければならないと強調した。

 IPIのデータベースによると、記者への攻撃などこの紛争に関連してメディアの自由を侵害した深刻な事例は177件に上る。職務に関連して死亡した人は8人。5人は銃撃で、3人は爆撃で亡くなった。多くの事案でロシア兵が「PRESS(報道)」の記章を付けた報道クルーや車を狙い故意に発砲していることは明らかだとしている。

 これ以外に、ウクライナのメディア労働者と市民記者少なくとも5人が職務に関連してロシア軍に殺害、処刑された証拠があるものの、裏付けがなく動機も不明のままだと指摘した。また、ウクライナの前線で報道に従事する国内外の記者が銃撃・爆撃されたケースは72件。少なくとも16人が治療を要するけがを負った。

 このほか、少なくとも記者8人がロシア軍に連れ去られた。

 ウクライナは91年8月24日に旧ソ連からの独立を宣言した。IPIのバーバラ・トリオンフィ専務理事は、勇気あるウクライナの同業者に固い連帯を示すために立ち上がったと強調。今年の独立記念日は侵攻から6か月という厳しいものになったと指摘。ウクライナのメディアはかつてない存続の危機に直面しているものの、戦争の現実に対応する「目を見張る能力」を見せているとして「国際社会は独立したウクライナ・メディアへの支援をためらってはならない」と訴えた。

https://ipi.media/ukraine-mfrr-partners-reiterate-call-for-safety-and-support-for-media-six-months-after-invasion/
https://ipi.media/ukraine-media-battle-for-survival-as-war-passes-six-month-mark/

(2022年9月2日)

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