メタによる際限のない心理戦に報道機関困惑 米NMA
米ニュース／メディア連合（NMA）は10月19日、交流サイトのフェイスブック（FB）を運営するIT大手メタとニュース発行者（報道機関）の2015年以降の関係を時系列にまとめた表をウェブサイトの記事内で公表した。記事は「報道機関を際限のない心理戦で困惑させ続けるメタ」と題し、メタがジャーナリズムや読者への悪影響を考慮せず、自社の利益のために発行者を疎遠にしたり引き戻したりを繰り返してきたと強調。ニュース表示を重視するとの意図を表明した数日後に、それを撤回したこともあると指摘した。
FBは18年1月、ニュースフィードについて「有意義な交流を最大化する」ために家族や友人とのやり取りの表示をニュース記事より優先すると発表。NMAはこれに対し低評価を付けた。その１週間後にメタが「利用者の56％が地元ニュースをもっと見たいと言っている」として、「質が高く信頼されるニュースとみなされれば表示を優先する」としたことには「いいね」を付けた。
「FBが押したり引いたりするのは報道機関にとって有害だ。メタが我々のコンテンツを無料で使用することは許されるべきでない」と記事を結んでいる。
（2023年10月27日）
