2014年 2月11日
少子化克服に向けて

日本海「はぐくむ―子育て王国の今」

 少子高齢化が進み、特に地方では、産み、育てる環境の充実が課題となっている。新日本海新聞社は昨年秋、編集局に子育て世代を中心としたプロジェクトチームを設置した。「日本海新聞は子育てを応援します」というキャッチフレーズを掲げ、少子化克服に向けた処方箋を探る連載が1月3日から始まっている。

 第1部は「産む」をテーマに、不妊治療の実情や産科医不足など出産をめぐる問題を取り上げた。2年間不妊治療を受け、第一子を授かった鳥取県倉吉市の女性(36)を取材。治療は心や体に大きな痛みを伴うことや、新たな命の誕生が親や地域に喜びを与えている実情を伝えた。

 全国的な産婦人科医不足が話題となる中、医学生の「産婦人科離れ」の現状も追った。生命の誕生を扱う産婦人科では、他の診療科に比べ死亡時に遺族が受けるショックが大きく、訴訟に至るケースも多いとされる。さらに、出産や手術など昼夜を問わない勤務環境が拍車を掛けているという。

 山陰労災病院(米子市)は4月に産婦人科と小児科を新設する。連載では、鳥取大学病院から医師の派遣を受けると同時に臨床研修医も受け入れることで、医師を地域に定着させる取り組みを紹介した。地域が医師を育て、医師が地域を守る好循環が生まれるかどうかは、受け入れ体制などでの総合病院と中小規模の病院との連携強化にかかっていると訴える。

 「待機児童がいない鳥取県は、子育てに恵まれた環境だと言えるが、取材を重ねていくと課題がいくつか挙がってきた」とデスクを務める倉繁淳志中部本社報道部長は話す。今後は「働く」「食べる」「守る」といった視点から、少子化克服に向けた課題を洗い出す。第1部はプロジェクトチームの記者5人が中心となり取材した。第2部以降は全社的に取り組むことをより意識し、チーム外の記者も携わる。(福)

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