2018年 1月1日
宣伝と誘客で県産品売り込む

福井「アジアを狙え 福井⇔シンガポール・香港『食文化提案会』の成果と課題」

 香港向け7900万円、シンガポールが1800万円。2015年の福井県の食品輸出額だ。特に香港は日本の農林水産物の最大輸出先で、日本食への関心が高い。

 県の主導で11月、シンガポールと香港を巡る食文化提案会が開かれた。昨年に続き2回目の試み。「今後、県産品を海外で売るために必要なことを探る」ため、経済部の吉川良治記者が同行取材した。12月1日付から3回連載。

 提案会には県内企業約20社が参加した。梅酒製造販売のエコファームみかた(若狭町)はシンガポールで20社、香港で25社と商談を交わした。かんきつ系の果実が好まれるシンガポールでは、風味が近い梅も有望だという。

 ほかに好評だったのはすし、日本酒など。ただしシンガポールに拠点を置く日系輸入卸売業者社長によると「東南アジアで抜群の知名度があるのは北海道。ほかの県はあまり知られていない」。品質は折り紙付きでも、アピールを続けなければ浸透は難しいと伝えた。

 県産品の認知度を高める上で、海外宣伝と観光誘致は両輪をなす。最終回では旅行客受け入れに当たっての課題を追った。

 近年急増する香港からの訪日は9割が個人客。大手旅行サイトに登録している県内宿泊施設が少ないことや、Wi―Fi(ワイファイ)環境の整備、レンタカーの充実が必要だとの関係者の声を伝えた。

 温暖な東南アジアではやはり北海道の人気が高い。「福井も同じ雪国。海産物も豊かで、東南アジアの人には親しみやすい」と吉川氏。誘客を絡めた輸出提案の効果は大きいとみる。

 メガネや繊維など、食品以外にも県内中小企業の輸出は少しずつ増えているという。今後は「欠陥があった際の対応など、輸出に関する法的な備えの必要性を報じていきたい」と語った。(酒)

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