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子育ての喜び、戸惑いルポ

北日本「僕、育休取ります 本紙記者体験記」

「最後のチャンスかもしれないよ」。妻の言葉が決め手だった。生後1か月余りを妻の実家で過ごした長女(5)と次女(3)には、仕事で会えない日もあった。昨年11月、第3子となる長男が誕生。高岡編集部の浜田泰輔記者は仕事を1か月休み、新たな家族の成長を間近で見守った。

 厚生労働省の2018年度の調査で、男性の育児休業取得率は6.16%。一定期間、子育てに集中した経験を持つ父親は少ない。浜田記者が自身の体験からその喜び、戸惑い、苦労を記した。2月5日付から全8回。

 当初は取得をためらった。経済担当は浜田記者1人。不在にすれば同僚の負担が増す。それでも上司は「いいじゃないか。組織にとっても良い経験になる」と背中を押した。経済分野は先輩記者がカバーしたという。

 選んだのは育児休業ではなく、年次有給休暇の消化。休業中は基本的に無給となる。月収の一部が雇用保険から給付されるものの、受け取れるのは数か月後。「一時的とはいえ夫婦そろって無給になるのは避けたかった」と理由を記した。

 育児生活では長女の変調に戸惑った。「戦力として期待していた」ほどのしっかり者。食事がのどを通らなくなり、「赤ちゃんに戻りたい」と泣いた。

 子供が増えた分、意識も愛情も分散する。長女と次女への接し方を改めた。せがまれれば抱っこし、誘われたら一緒に遊ぶ。「1対1で向き合う時間は言葉や態度で愛情を伝える」ことを夫婦で心掛けたという。

 復帰後も育児は続く。帰宅すると家族は皆、眠っている。それでも「育児の大変さが分かっただけでも、今までとは違う」と浜田記者。在宅勤務や時短勤務、時間単位の有給休暇などが定着すれば「今より子育てに優しい社会になる」。体験記の結びに提起した。(酒)

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