2022年 10月11日
自信つける教育の仕組み追う

岩手日報「欧州 学びのカタチ ハロウ安比へ続く道」8月21~28日(全8回)

 「ハロウスクール」は英ロンドン郊外に本校を構える全寮制の私立校。13~18歳が社会貢献活動に取り組みながら学ぶ。インターナショナルスクールはタイや中国で計9校展開する。8月29日には岩手県八幡平市に「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」が初の日本校として開校。県と市は開校に合わせ地域の子供との交流などを巡り同校と連携協定を結んだ。

 国際部の阿部友衣子記者と長沢理紗記者が地元での開校に先立ち、英国を訪ねハロウスクール本校で学ぶ子供らを取材。教育理念などを紹介した。また、欧州の教育制度の特徴について地元の読者に紹介するため、フィンランドやフランス、ドイツの公立校なども取材した。

 阿部記者は、日本で選挙取材などの際に「政治に詳しくないので答えられないと若者らから言われることが多い」と話す。一方、欧州の人々に取材した際は「誰もが自分の言葉で意見を伝えてくれた」。その背景に「自己肯定感の高さ」を感じたという。連載では、自信をつける仕組みの一例として生徒が希望する言語や伝統音楽を習う機会など多様な選択肢を提供するハロウスクール本校の教育を紹介。その上で、一人一人に応じたきめ細かな教育が「得意分野を伸ばし、自己肯定感を高める仕掛けになっている」とつづった。

 2019年に義務教育開始年齢を6歳から3歳に引き下げたフランスの取り組みについても取り上げた。同国では国民の約1割が移民であり、フランス語が話せず学習に支障が出る場合もあるという。

 地元・岩手では「技能実習生など在留外国人数が増加傾向にある」と阿部記者。日本語教育が必要な外国人や子供に対する支援を巡り「教育の機会の提供により解決を図る方法があることを伝えたかった」と振り返る。(阿)

 ※連載はこちらでご覧いただけます。(他社サイトに移動します)

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